
書写というものを体験する
小学生の頃、課外授業の一環でお寺に行って、写経体験がありました。
なぜそんな記憶が残っているのか…それは正直全然楽しくなかったから。。。
古びたお寺の中はちょっと不気味な雰囲気ですが面白そうでもあり、探検したかった衝動を覚えています。
大人になった今振り返ると、これが自分の中で最初の“まともな”書写体験だったように思います。
書写の魅力に気付く
時は過ぎ、実家を出て一人暮らしをしていた大学生の頃。
主専攻が情報科学だった私は毎日PCと向き合っていたので、副専攻科目ではPCが不要そうな日本史(邪馬台国研究)を選びました。
しかし魏志倭人伝がよくわからないので、とりあえず書き写してみることにしたのです。
いつも席に着いてから講義が始まるまで数分待つ時間がもったいないと思っていたので、その時間で少しずつ魏志倭人伝の書写を始めました。
魏志倭人伝の書写が終わると、書写対象がなくなりました。
そこで、次は自分が好きな東野圭吾の小説で面白い表現を書き写し始めます。
書写は何も考えず没頭できつつ、ふと文章の意味を考え感銘やら新たな発見があり楽しいと感じていました。
…が、大学を卒業して就職した私は、書写のことなどすっかり忘れました・・・
書写の魅力を再発見
会社員として平凡な毎日を送っていた私は、ふと書写のことを思い出しました。
本当に偶然、SNSで「朝活書写」という単語を目にしたのです。
試しに書写をやってみたところ、地味にはまりました。
多趣味な私の中では決して優先順位は高くないものの、降雨で予定が狂ったりで時間が空くと、書写をするようになりました。
没頭感の中に、心動かされる文章との出会いがある、書写の魅力を大人になってから再発見できた気がします。
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